前回から遡ること半年前・・・
ーーー令和3年7月 合同委員会ーーー
『神広美』の上部団体に全国の広告美術団体を束ねる『日広連』があります。
その『日広連』が組合員増強モデル事業の募集を行い選考に残れば補助金を頂けるということで組織振興・啓発事業委員会が合同で応募のための施策を考えるために召集されました。
この頃はコロナ真っ盛りの厳戒態勢、窓・ドア解放の上でマスク着用です。
そんな中でも進められる会員増強案の議論。
初回ということで割と自由に発言が飛び交います。
「パンフレットってあったっけ？」
「ホームページに詳しい入会情報ないね・・・。」
「条件の良かった保険の引き受けも終わっちゃうしね・・・。」
そして
「そもそも加入のメリットって何だろう？」
核心を突いた疑問に沈黙する一同。
しばし時は流れ
「みんなに会えて飲んで話してるのが楽しい!! あ、仕事の話もたまにするよ！」
取ってつけた後半部分に思わず苦笑いの参加者・・・。
その後、検討するもこれといった目先のメリットが思いつかず・・・。
新たに施策を行うどころか通常の新規加入者に対しての入会案内書がかなり古いバージョンであることや加入のメリットが明確に整理されていないことが露呈してしまった会議となりました。
この時、”新米理事”『神広美くん』はコロナ禍の最中に理事を仰せつかり就任してからも感染防止の観点から最低限の時間で理事会を開催するか書面表決となるなど他の方とコミュニケーションを取りにくい環境でした。
また自称“恥ずかしがり屋さん”であること、先代が幽霊会員であったことや自社の規模を引け目に思い内向きになっていたりとなかなか面倒くさい奴でした。
そしてこの直後にコロナの繰り返す波状攻撃に日常は失われ合同委員会も立ち消えとなりました。
しかしこの時の『神広美くん』は会議の内容それも一同苦笑いの『ジロー先生』から発せられた何気ない一言が今後の活動、自身にとっても大きなターニングポイントになることに気が付いてはいないのでした・・・。
